マルロン®(Marulon®)ニット編込み用/使用時のご注意
編み立て時のご注意
- マルロンを編み込まれる場合は、糸の立ち上がりから最終的に編み込まれるまで、均一なテンションで編み込まれるよう調整して下さい。テンションムラが起きますと、プレーティング不良や、糸切れの原因となります。
- #LLP50 #5000 #1300 は #2000 に比べ、糸の太さが約半分で、非常に細い糸になります。編み込みに際し、テンションコントロールには充分気を付けて下さい。
- 綺麗な編み目を作るため、二重給糸口をご使用下さい。給糸角度、給糸口と、ニードルベットの高さ等の調整も行って下さい。
- 度目調整をしっかりと行って下さい。度目が粗いと伸縮性は良くなりますが、寸法の安定性が悪くなります。逆に度目がツミ過ぎると、伸縮性が悪くなり、編地が堅くなります。
- レーヨン等の長繊維等の滑りやすい素材は、寸法が安定しにくいので気を付けて下さい。
- カラーにより、セット上りの寸法が多少違う場合があります。ご注意下さい。
- 編み目を通すだけの場合は、着用時のひっかかりや、洗濯時のからまり等で、マルロンが切れる場合があります。ご注意下さい。
セット時のご注意(全面編み込み)
- 編地を放縮し、弾性発現を行って下さい。表糸の素材を考慮する必要がありますが、湿熱100~120℃、乾熱は140℃迄として下さい。アイロンのご使用は、浮かしアイロンで、あて布をご使用下さい。
- アイロン使用の場合は、蒸気が全体にムラ無く掛かるよう、ご注意下さい。ムラが有りますと、寸法の安定性が出てまいりません。
- しっかりと放縮し、しっかりとバキュームして下さい。放縮、バキュームが不完全ですと、寸法の安定性が悪くなります。#2000 #5000 は、#LLP50 #1300 に比較し寸法が安定しにくいので、ご注意下さい。
- 放縮、ソーピング上りの編地(袋状)は、5~10%広い型枠を挿入し、100~120℃でスチームセットして下さい。スチーム加熱は5~10秒、バキュームは5秒程度です。
- 乾熱セットも可能ですが、温度設定140℃を越えないようにして下さい。
- 湿熱、乾熱セットとも設定サイズ、セット時間、バキューム時間等は、編地寸法、相手糸の素材、目面等を考慮のうえ行って下さい。
- 編地はたくさん重ねないで下さい。重さにより、下の編地にシワが発生し、取れなくなる場合があります。
縫製時のご注意
- 縫い代は充分にとって下さい。
- カットされる場合は、カット面からマルロンが編地の中に入り込む場合(スリップイン)があります。充分にご注意下さい。ロック、本縫いと、二重、三重に縫製し、スリップインを防止して下さい。
後加工のご注意
- ソーピングに関して
・水洗い(助剤使用)縮絨については、通常条件で可能です。
・溶剤縮絨についても、通常条件で可能です。
・タンブラー乾燥も、特に問題ありません。 - 塩素系溶剤の使用は厳禁です。
- 汚れ落とし等で薬品をご使用の際は、目立たないところでご確認の上、ご使用下さい。
洗濯上のご注意
- 相手素材を考慮する必要がありますが、通常の洗剤による水洗いが可能です。洗濯条件は最高40℃として下さい。
- ドライクリーニングは通常条件でお願いします。
- 全面使用の場合は、ネットに入れての洗濯をお願いします。
- 塩素系漂白剤のご使用は厳禁です。
- アイロンは、中温以下でお願いします。温度は120℃以下で、あて布、浮かしアイロンでお願いします。
- 水洗いの場合は、絞りを弱く、乾燥は陰干しとして下さい。
芯糸の品質表示について
- ライクラ®(LYCRA®)の品質表示は、ポリウレタンと表示して下さい。
マルロン® (Marulon®) は エコテックス®スタンダード100 クラスⅠの認証を得ています。
- エコテックス®スタンダード100とは、繊維製品およびその関連製品に特定芳香族アミンなどの身体に有害な物質が含まれていないことを証明する、全世界共通の「繊維製品の安心・安全の証」です。
マルロン® (Marulon®) はGSIマルロンテックス株式会社の登録商標です。
ライクラ® (LYCRA®) はプレミアムストレッチファイバー及びファブリックに対する The LYCRA Company の登録商標です。